現状分析
DMM
現状を分析する方法として、DMM(Diamond mandala matrix)を用いる例があります。
DMMは、ファンクション(業務)を一つずつ分解していくトップダウン分析の手法で、現状分析に力を発揮します。
ここで出されたファンクションは、更に8つのファンクションに分解されます。
これを、3〜4段階くらいまで分解していき、個別のファンクションにまで辿り着かせます。
それでは実際に、喫茶店を例を挙げて説明してみたいと思います。
喫茶店を経営するにあたり必要な業務を分解すると、次のようになります(私はこうしたというだけで、これだけが正解という
意味ではありませんので、ご注意を)。
この際、ファンクションに抜けがないように注意します。
┌──────┬──────┬──────┐ 喫茶店
│ 計 画 │ │ │ ↓
│ (日次) │ │ │ 計画(日々・月々・年々・将来に向けて…、いろんなレベルの計画)
│ (月次) │ 購 買 │ 開 店 │ ↓
│ (年次) │ │ │ 購買(必要な食材などの資材を購入します)
│ (将来) │ │ │ ↓
├──────┼──────┼──────┤ 開店(店開けます)
│ │ │ │ ↓
│モニタリング│ │ │ 注文(ウェイトレスが注文を受けます)
│ (反省) │ 喫 茶 店 │ 注 文 │ ↓
│ (発見) │ │ │ 調理(受けた注文に基づき、調理します)
│ │ │ │ ↓
├──────┼──────┼──────┤ 配膳(できあがった品を、お客さんの元へ配膳します)
│ │ │ │ ↓
│ │ │ │ 精算(食後、お客さんから代金を頂きます)
│ 精 算 │ 配 膳 │ 調 理 │ ↓
│ │ │ │ モニタリング(一連の作業に問題点がなかったか、チェック)
│ │ │ │ ↓
└──────┴──────┴──────┘ 計画(モニタリングに基づき、計画を行います)
それでは次に、それぞれのファンクションをもう一段落としていきましょう。
ここでは「開店」を選んでみました。
┌──────┬──────┬──────┐ 開店
│ │ │ │ ↓
│ │ │ │ 計画(待っている客などがあれば、開店を少し早めることを考える)
│ 計 画 │ 当番出社 │ 食材確認 │ ↓
│ │ │ │ 当番出勤(当番が出勤して、店に入る)
│ │ │ │ ↓
├──────┼──────┼──────┤ 食材確認(今日必要な食材は揃っているか、手配しているか)
│ │ │ │ ↓
│モニタリング│ │ │ 清掃(お客さんが来ても良いように、清掃を行う)
│ (反省) │ 開 店 │ 清 掃 │ ↓
│ (発見) │ │ │ 釣銭確認(釣り銭が揃っているかどうか確認)
│ │ │ │ ↓
├──────┼──────┼──────┤ 人数確認(今日出勤すべき人が揃っているかどうかを確認)
│ │ │ │ ↓
│ │ │ │ 定時開店(定時になったら、店を開ける)
│ 定時開店 │ 人数確認 │ 釣銭確認 │ ↓
│ │ │ │ モニタリング(一連の作業に問題点がなかったか)
│ │ │ │ ↓
└──────┴──────┴──────┘ 計画(モニタリングに基づき、計画を行います)
さらにファンクションを一段落としていくとどうなるでしょうか?
では「清掃」で見てみます。
┌──────┬──────┬──────┐ 開店
│ │ │ │ ↓
│ │ │ │ 計画(汚い部分はどこかね目星をつけておく)
│ 計 画 │窓ガラス拭き│
掃除機かけ │ ↓
│ │ │ │ ガラス拭き()
│ │ │ │ ↓
├──────┼──────┼──────┤ 食材確認(今日必要な食材は揃っているか、手配しているか)
│ │ │ │ ↓
│モニタリング│ │ │ 清掃(お客さんが来ても良いように、清掃を行う)
│ (反省) │ 清 掃 │テーブル拭き│ ↓
│ (発見) │ │ │ 釣銭確認(釣り銭が揃っているかどうか確認)
│ │ │ │ ↓
├──────┼──────┼──────┤ 人数確認(今日出勤すべき人が揃っているかどうかを確認)
│ │ │ │ ↓
│ │ │ │ 定時開店(定時になったら、店を開ける)
│ 清掃確認 │メニュー確認│テーブル配置│ ↓
│ │ │ │ モニタリング(一連の作業に問題点がなかったか)
│ │ │ │ ↓
└──────┴──────┴──────┘ 計画(モニタリングに基づき、計画を行います)
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